最終更新日：2020年3月13日　公開日：2018年4月11日

クレデリオ錠はエランコ社より2018年より発売がされた犬用のノミ及びマダニの駆除薬で、流行の食べるお薬、チュアブルタイプとなっています。

体重制限が1.3kg以上～と設定されていますので、チワワやティーカッププードルなどの超小型犬にも使用できる点が強みと言えます。

当ページでは、通販価格から副作用、人気の高いネクスガード（メリアル社）との比較などをご解説いたします。

クレデリオ錠とネクスガードを徹底比較！

	クレデリオ錠	ネクスガード
有効成分	ロチラネル	アフォキソレイナー
メーカー	エランコ社	メリアル社
薬の形状	ソフトチュアブル	ソフトチュアブル
ノミ	○	○
ダニ・マダニ	○	○
効果期間	30日間	30日間
効果スピード	ノミは6時間以内 マダニは8時間以内	ノミは6時間以内 マダニは24時間以内
体重制限	体重1.3kg以上から	体重1.8kg以上から
通販価格	1錠当たり：1,144円～	1錠当たり：906円～

クレデリオ錠を通販で購入した場合の価格比較を表にしましたのでご参考下さいませ。

表から分かるように、通販と動物病院とでは年間ではかなりの金額差があることが分かりますね。

サイズ	通販価格(1錠)	動物病院(1錠)	半年(6錠)の差額	年間(12錠)の差額
クレデリオ56mg S 体重1.3-2.5kg用	1,364円～	2,160円 前後	4,776円～ 1錠差額：796円～	9,552円～ 1錠差額：796円～
クレデリオ112mg M 体重2.5-5.5kg用	1,383円～	2,270円 前後	5,322円～ 1錠差額：887円～	10,644円～ 1錠差額：887円～
クレデリオ225mg L 体重5.5-11kg用	1,421円～	2,400円 前後	5,874円～ 1錠差額：979円～	11,748円～ 1錠差額：979円～
クレデリオ450mg LL 体重11-22kg用	1,496円～	2,600円 前後	6,624円～ 1錠差額：1,104円～	13,248円～ 1錠差額：1,104円～

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  クレデリオ56mg
  (体重1.3-2.5kgの犬用)

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  クレデリオ112mg
  (体重2.5-5.5kgの犬用)

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  クレデリオ225mg
  (体重5.5-11kgの犬用)

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  クレデリオ450mg
  (体重11-22kgの犬用)

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クレデリオ錠とネクスガードの異なる点

同じノミ・マダニの駆虫薬であるネクスガードやコンフォティスとクレデリオ錠を比較してみましょう。

駆虫までの時間

【ネクスガード】
ノミ・・・6時間以内
マダニ・・24時間以内

【コンフォティス】
ノミ・・・4時間以内
マダニ・・48時間以内

【クレデリオ錠】
ノミ・・・6時間以内
マダニ・・8時間以内

個体差や体調、投薬のタイミングなどで変化はあると思いますが、上記のように効果を発揮するまでの時間においてクレデリオ錠が若干、速く効果があると言えます。

特にマダニに対しては8時間で効果を発揮するという即効性は特徴的です。

有効成分

【ネクスガード】
アフォキソラネル

【コンフォティス】
スピノサド

【クレデリオ錠】
ロチラネル

クレデリオ錠の成分「ロチラネル」

クレデリオ錠の有効成分はロチラネルという成分で、他の有効成分と比べると即効性という面で優れています。

動物は神経によって体内の情報伝達を行います。神経は電気信号ですが、神経と神経の間での情報伝達は化学物質で行っています。

この物質を総称して神経伝達物質と言いますが、アドレナリンやドーパミンなどは耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ロチラネルはこの神経伝達物質の一つであるγ-アミノ酪酸（GABA）の受容体に作用します。

受容体とは片方の神経から放出された神経伝達物質を受け取るためのもう片方の神経にある受け皿です。

どんなに伝達物質があっても受け皿の受容体が機能しないと効果が出ません。

ロチラネルはγ-アミノ酪酸（GABA）の受容体に特異的に結合することで、この神経伝達物質の効果を抑えます。

これにより中枢神経の制御を不能にしてノミ・マダニを駆虫するのです。

GABAは抑制性神経伝達物質として人間をはじめとする哺乳類も持っていますが、ロチラネルは昆虫のGABA受容体にだけ作用する高い特異性を持っているため安心して使えます。

ロチラネルはアルフォキソラネル、スピノサドと同じく神経系統に作用する成分と言えます。

クレデリオ錠とネクスガードどちらが良いの？

効果や成分に関しては、ほぼ同内容と言えますが、上記で上げた特徴以外に下記の異なる点があります。

投薬のタイミング

【ネクスガード】
特に指定がされておらず、おやつ代わりに与えても問題が無いとされています。

【コンフォティス】
食事と一緒またはおやつの時に与えます。

【クレデリオ錠】
食後30分以内に食べさせるか、食事に混ぜて与えることが推奨されています。

いずれも月１回の投与で効果が続きます。

食事のタイミングを気にしなくていい点ではネクスガードなどの方が便利かもしれません。

ただしクレデリオ錠にはビーフフレバーがついているので食べやすさでは他の物に負けないと思います。

対象動物

【ネクスガード】犬専用

【コンフォティス】犬、猫兼用

【クレデリオ錠】犬専用

コンフォティスはノミ対策として猫にも有効ですが、クレデリオ錠は犬のみを対象としています。

お薬の形状

【ネクスガード】ソフトチュアブルタイプ

【コンフォティス】錠剤タイプ

【クレデリオ錠】ハードチュアブル

クレデリオ錠は錠剤(ハードチュアブル)タイプですが、ビーフフレバーがついているのでほとんどのワンちゃんがすんなり食べてくれると言われています。

クレデリオ錠の強みとしては、体重制限が軽めから設定されている点と言えます。

メーカーの嗜好性テストでは80犬種180頭のうち99.6%が月1回、3ヵ月続けてクレデリオ錠を嫌がらずに食べたというデータがあります。

体重制限が異なる点

【ネクスガード】1.8kg以上

【コンフォティス】2.3kg以上

【クレデリオ錠】1.5kg以上

クレデリオ錠の最大の利点は1.5kg以上のワンちゃんから使えるという点です。

世界最小のワンちゃんであるチワワの平均体重は2～3kgです。

生後8週齢以上から使用できるので成犬になる一歩手前のチワワでも使用できることになります。

ネクスガードよりも0.3kg最小値が小さいことは大きなメリットと言えます。

価格面での違い

また、価格については、

クレデリオ錠は1錠当たり：1,144円～
ネクスガードは1錠当たり：906円～

通販で購入の場合は、おおよそ、200円程の差が現在のところあります。

まとめ買い等で比較をすると数千円の差は出ると思いますのでネクスガードのほうが費用を抑えたい場合にはメリットが高いと言えるでしょう。

クレデリオ錠の副作用と安全性

国内の臨床試験では48症例において、異常は認められなかったとの報告が出ており、安全性においても保証がされているお薬と言えます。

副作用はどのお薬においても存在しますが、クレデリオ錠の場合、主に下記の症状が代表例として報告がされているようです。

体重減少、尿素窒素（BUN）の上昇、多尿、下痢の症状。

クレデリオ錠のラインナップ

【クレデリオ錠 S】
ロチラネル56.25mg配合
体重1.5～2.5kg対象

【クレデリオ錠 M】
ロチラネル112.5mg配合
体重2.5～5.5kg対象

【クレデリオ錠 L】
ロチラネル225mg配合
体重5.5～11.0kg対象

【クレデリオ錠 LL】
ロチラネル450mg配合
体重11.0～22.0kg対象

体重1.0kgあたりロチラネル20mgを基準とするので体重22.0kg以上の犬は必要量を計算し適量を与えます。

月1回の投与で1ヵ月効果が持ちます。

それぞれのサイズにつき3錠、6錠、9錠、12錠のランナップがあります。

クレデリオ錠の価格と最安値 通販情報

サイズ	通販価格(1錠)	動物病院(1錠)	半年(6錠)の差額	年間(12錠)の差額
クレデリオ56mg S 体重1.3-2.5kg用	1,364円～	2,160円 前後	4,776円～ 1錠差額：796円～	9,552円～ 1錠差額：796円～
クレデリオ112mg M 体重2.5-5.5kg用	1,383円～	2,270円 前後	5,322円～ 1錠差額：887円～	10,644円～ 1錠差額：887円～
クレデリオ225mg L 体重5.5-11kg用	1,421円～	2,400円 前後	5,874円～ 1錠差額：979円～	11,748円～ 1錠差額：979円～
クレデリオ450mg LL 体重11-22kg用	1,496円～	2,600円 前後	6,624円～ 1錠差額：1,104円～	13,248円～ 1錠差額：1,104円～

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  クレデリオ56mg
  (体重1.3-2.5kgの犬用)

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  クレデリオ112mg
  (体重2.5-5.5kgの犬用)

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  クレデリオ225mg
  (体重5.5-11kgの犬用)

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  クレデリオ450mg
  (体重11-22kgの犬用)

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ノミ・マダニ駆除薬はたくさんありますが、その中でもクレデリオ錠が優れている点は以下の2つでしょう。

１．体重1.5kgから使用できる
２．マダニへの効果発揮時間が投与8時間以内と早い

クレデリオ錠によって今まで駆虫薬を使えなかった小型犬に対策することができたという例は少なくないはずです。

また、ライム病などマダニが媒介する伝染病などを考えると効果を発揮するまでの時間は少しでも短い方が良いです。

有名なネクスガードなどのほかに、クレデリオ錠もノミ・マダニ駆虫薬の選択肢として入れておいて間違いはないと思います。